Viibar Freaks

株式会社Viibarのブログです。Viibarを色々な角度からご紹介していきます!

ITベンチャーの雄「サイバーエージェント」から、動画スタートアップへ 歳上やエンジニアの懐に入り込むコミュニケーション術とは

野澤怜司氏にインタビューしました!

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___前職のサイバーエージェントは新卒で入社されたそうですが、どんな業務を担当されていたのですか?  

 

2013年〜2016年の4月まで3年間、サイバーエージェントに勤めていたのですが、最初の1年半くらいはアカウントプランナーをやっていて、TVや新聞のように広告枠を持つペイドメディアを中心としたWebマーケティングを担当していました。既存顧客と、新規顧客を両方担当していて、基本的に顧客の課題に対してWebマーケティングを使って、どう解決していくかというのを提示し、広告の運用によって効果改善していくことを担当していました。  

 

その後、一年目の途中からDMPセールスという部署で、データマーケティングコンサルティングやDMPのセールスを担当。そこで1ヶ月くらい営業とコンサルティングを行っていたところ、自分でもまさかと思ったのですが、DMPの開発のプロダクトマネージャー(以下PM)という役職を任されることになりました。

 

___PMの仕事というのは、具体的に何を行っていたのですか?

私が担当していたのは、このポジションを狙うという事業戦略を作って開発計画を立てることです。市場や競合を研究し、勝てる機能、開発するべき機能を特定し、仕様を決め、エンジニアとスケジュール感を握って、進捗を管理します。

また、機能開発が終了次第レビューを実施、広報とすり合わせてプレスリリースをし、営業にも展開します。さらに、営業がアポに行って、少し難しい案件だった場合は、私も同行して説明するといった感じのこともやっていました。必要があれば、外部ベンダーとアライアンスを組みにいくということもやっていましたね。実際に開発に手を動かすこと以外のほとんどのことをやっていた感じです。

 

___PMとしてエンジニアをまとめていく上で、なにか工夫されたことはありますか?

私が最初にやったのは、引き継いだ時に自分なりの開発計画(事業計画)を作るということです。「この機能だったら、この顧客層に響くはずで、そのパイはこれくらいあります」といったスキームを出さないと、自分のやったことが無駄になってしまうこともあるので、エンジニアは納得してくれません。

BtoBのプロダクトだと、エンジニアは現場感を得ることが難しいです。BtoCであれば、どれくらいユーザーにインパクトを与えているか、いろいろな情報が得られます。BtoBであれば、売上がどれくらい上がるかということがわからないと、エンジニアが疲弊してしまいます。BtoCと比べて、BtoBのプロダクトというのは、そうしたプロダクトを利用する現場の反応をフィードバックしていくことが、非常に難しいのですがとても重要なことだと思っています。

それと、割と暇そうに見せるという工夫をやっていました。「彼女できました?」みたいな、くだらない話とかも結構ふっていました。私は、相手の懐に入り込むコミュニケーションで仲良くなるタイプなので、話しかけやすいような雰囲気にしたほうが良いと感じていました。緊張感をもって仕事に臨むことも大事なのですが、話かけづらい雰囲気になってしまうと良くないので。結局、目標設計がお互いにしっかりとすり合わせできていれば、普段はふわっとしていたほうがいいなと思ったのです。ランチにもよく誘って、エンジニアの人と一緒に食べにいきました。

また、あまり関与しすぎないというのも、重要かもしれないです。開発担当とはいえ、私はそもそもエンジニアではないので、技術的なことはわかりません。例えば、A、B、Cというタスクがあって、それぞれ要素分解すると、実は中身は10個くらいのタスクがあるという感じになる。私が詳しくわからないのにも関わらず「これに対して、これはどうなのですか?」みたいな感じでひとつひとつ確認していくと「わからないのに言われても」みたいな感じになります。なので、私は開発責任者としてA、B、Cという大項目に対してのスケジュール感をだけ握るようにしていました。

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___開発部には年上の人が多かったと思うのですが、そうした年上のエンジニアの信頼をどうやって得てきたのですか?

これはエンジニアに対してだけではないと思いますが、年上のエンジニアの信頼を得るためには、自分の回答を持って相談することが重要だと思います。

事業戦略を考えるためのミーティングで、リーダーが「どうしようか?」みたいな感じで話しだしたら議論が進みませんよね。だから「私はこういうのを作りたいと思っているのですが、皆さんどうですか?」みたいな感じの話の切り出し方が大事だと思います。そうするとエンジニアなりの視点とかが出てくるんです。

 

___転職する際に、Viibarを選んだ理由について教えてください。

私は、もともと自分で起業したいという将来の目標があります。自分が目指している最終的な方向性を考えると、一度若いうちにもう少し規模の小さいスタートアップ企業での仕事を経験した方が良いのではないかと思って、転職を考えるようになりました。

色々あるベンチャーの中でViibarを選んだのは、起業を学ぶ上でちょうど良い事業規模だったこと、動画ビジネスという今後市場が伸びそうな分野であったことなどもViibarを選んだ理由です。やはり動画マーケティングは非常に着目されているので、やりがいもあるだろうと考えました。

そんな風に思っていたら、面接であるViibar社員がいろいろな動画の可能性について語ってくれました。最近はメディアやイベントもやっているから、CRMについても強化していきたいといった話も聞かせてもらいました。需要と供給がマッチしてないから、非常に狙い目な業務ジャンルだよという話もありました。

あとは、動画という今後伸びていく市場において、最初の入り口(動画制作自体)を押さえているというのは、ある意味、強い部分だなと思っていました。その入り口を、エクスクルーシブか何かで押さえてしまえば、誰もが必ずViibarを介すというような世界観も可能なのではないかなと思いました。

 

___Viibarに入社してからはどんな業務を担当されていますか?

入社してからは、広告配信を担当しています。少し外部との商品開発もやりつつ基本的に仕事の7割くらいは広告配信に従事しています。

あとは、いわゆる動画マーケティング周辺の作業が多いです。それと直近では、動画の制作での過程や工程とかをきちんと理解しないと、もったいないということもあって2~3件くらい制作案件回してみればというアドバイスをもらい、今は少し営業にも行っています。

マーケティング関係の仕事は何をやっているかというと、実は動画以外の提案をすることも結構あります。動画を作りたいということでViibarに問い合わせしてくれるクライアントも多いですが、最終的に、それは動画でなくても良いのではないかという場合は、バナー広告を使ったマーケティング施策なども提案します。

動画だとしてもFacebookTwitterにただ単に配信するという施策だけではなくて、動画制作には、実はSEO(Search Engine Optimization)の文脈などもあり、Viibarだったらヘルプ動画というものがあります。それを活用したマーケティングについても説明します。またそもそもの、検索時の表示順を上位にあげるための対策であるSEO周りの話や提案などもしていますね。

顧客の目的も様々なので、マーケティングを実施する上で、目的にあった最適な手段、例えばメディアの選定やマーケティング施策などについて、顧客が選択できるよう、判断基準を設け、提案しています。

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___動画SEOについて、もう少し詳しく教えてください。

 

動画SEOは、いわゆるヘルプ動画でいうと、検索結果に表示される動画のことを指しています。Googleアルゴリズムはまだ明確になっている訳ではありません。いわゆる動画関連のクエリでしか表示されないのですが、上位に来る傾向が強いのは、例えば、How To動画、曲名やアーティスト名などと関連する動画などです。 ただし、動画を使うことによってSEOの効果は上がるというのは確かなことだと思っています。その理由は、流入の部分が増えるということと、滞在時間が伸びるので順位が上がるという部分の2つだと考えます。

なぜかと言うと、例えば、同じ記事でも動画を載せている記事であれば「動画で説明しています」という風なタイトル文をインデックスに登録します。検索結果に、動画で解説しているものと、そうでないものがヒットしたら、私であれば、動画で解説している方をクリックします。こういった行動予測が立てられると、CTRや流入率が増えるということも予測できます。

また、記事内でオリジナルの動画が展開されていれば、滞在時間も伸びるので、全体的なSEOの効果も上がって、検索順位も上がるという予測もできるので、動画によるSEO対策というものは、確実に存在すると思いますね。 まだアルゴリズム的に全部の動画が検索結果に載るということはないかもしれないですが、動画を活用することによって、動画の誘導も増やすこともできるし、全体の順位を上げるきっかけにはなると思うので、動画SEOという施策も良いかなと思っています。

 

___動画のタイトル文や説明文が影響していて、中身そのものがSEOに影響している訳ではありませんよね? 

そうですね。SEOに関しては動画の中身は関係ないと思います。ただし、Google側でコンテンツを理解するというのは、まだできていないと思いますが、Youtubeではコンテンツの中身を理解できるように翻訳のようなものを登録できます。Youtube動画の枠の下に、訳が登録できる場所があるのです。ここに登録された文章をGoogleが読むので、コンテンツの内容もある程度わかるようになっています。なので、タイトル文やディスクリプションに加えて、訳も設定した方が良いみたいですね。

 

___今後、パイロットケースになるような流れを持ったアプローチがあれば教えてください。 

 

今後、受注していきたいなと思っているケースは、PRと動画配信をセットでやるものですね。PRは、動画をフックにいろんなメディアに取り上げてもらうという施策なのですが、メディアに取り上げてもらえれば、うまくいけばYahoo!などのポータルサイトにも取り上げられる可能性も出てくるので、オーガニック検索が増えます。広告配信に関しては、費用をかければ動画再生数は伸びます。

広告配信は、動画制作会社のコンサルティングとしては少し本質的ではないので、ネタがよければ、ある程度バズるようになるというPRの方に最初は注力します。なぜかというと、PRは情報の鮮度が一番重要なので、ユーザーが事前に見ているものだったらメディアも取り上げづらくなってしまうからです。最初にPRを一週間くらいやって、オーガニックが稼げないのであれば、広告配信をやるみたいな感じの時系列で考えています。

動画は、大きく分けてマーケティング用の動画と、マーケティング用ではない動画の2種類があると思います。例外もありますが、採用動画などはマーケティング用ではない動画の代表格ですね。マーケティング関係の動画であれば、広告など色々な施策との絡みが必要なので、それを一括でできるViibarのメリットを活かして、営業が仕事を取ってきてくれることが多いです。

話は変わりますが、Facebookアルゴリズム的に動画を見るユーザーには動画を当てて、バナーを見るユーザーにはバナーを当てるといったものがあるらしくて、効果も獲得系だと、動画もバナーも同じくらいだそうです。なので、そういう獲得系の案件についても取っていきたいですね。

 

___今後やっていきたいことや、目標などはありますか?

 

メディアプランニングの側ではないかもしれないですが、バズる確率をあげたいですね。もちろん、バズるのは、あくまでも再生回数とか話題性を向上させるための手段でしかないと思いますが、その辺を担保できるようにしたいなと思っています。  

バズるのは難しいのですが、例えば、どのメディアに載せることがポータルサイトに取り上げられやすいのか、ということなどを浮き彫りにしたいですね。あとは、広告の各指標の効果が良くなるようなクリエイティブを作れるといいなと思っています。また、再生回数や再生率などに関しては、再生の3秒後が重要であるというのが分かっているので、3秒以内に離脱させないための必須要素はこれだというものについて、Viibar独自のフォーマット化ができればと思っています。  

もう一つやりたいことは、Facebook動画のサイズに関する効果検証です。今は、動画サイズは16対9が多いですが、最近増えてきた正方形動画の方が、効果が高いのではないかという説があります。また、MixChannelのようなメディアにも興味があるので、そうした特定の層を掴んでいるメディアとどう絡んでいくかということも課題として、今後取り組んでいきたいですね。それともう一つ、今でも皆分からないことがあれば聞いてくれますが、営業担当が最低限の知識を持てるように、サポートしていきたいですね。

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